マサトです。
パラリーガルの仕事と、行政書士の資格は相性がいいです。
特に、遺言・相続の分野においては、パラリーガルの仕事をそのまま行政書士の業務に繋げることができます。
最近では、働き方改革により副業を解禁する企業も増えました。
パラリーガルの業界も、例外ではありません。
では、パラリーガルの仕事をしながら行政書士の仕事をすることはできるのでしょうか?
本日は、パラリーガルと行政書士の兼業についてお話しします。
「パラリーガルをしながら、行政書士の仕事ってできますか?」
「行政書士の登録をするためには、どうしたらいいですか?」
パラリーガルをしながら、行政書士の仕事をすることは可能です。
ただ、非常に厳しい道になるでしょう。
実際にやっている人もいますが、簡単にはいかないようです。
では、具体的にどういった点が課題になるのでしょうか。
行政書士の業務は幅広い

行政書士って、どんな仕事なんですか?

昔は、許認可業務がメインでしたが、代理権を得てからは業務が広がりました。
行政書士は、業務の幅が非常に広いです。
元々は、建設業などの許認可がメイン業務で、書類作成の代行までしかできませんでした。
しかし、平成14年から書類作成の代理権が与えられ、業務の幅が拡大されたのです。
これにより、単に契約書を作成するだけではなく、本人の代理人として契約内容を相手方と協議したりすることができるようになりました。
また、行政の不利益処分に対する聴聞・弁明の代理権も与えられるなど、可能性が広がっていっています。
パラリーガルの業務を活かすチャンスも、同様に広がっているということですね。
パラリーガルの仕事内容については、こちらの記事をお読みください。
行政書士として仕事をするためには登録が必要

行政書士の資格があれば、仕事はできるんですか?

行政書士会への登録が必要です。
ご存知かとは思いますが、行政書士の資格を取っただけでは、行政書士として仕事をすることはできません。
所属の行政書士会に、行政書士登録をする必要があります。
登録自体は難しくないのですが、かなりのお金がかかります。
例えば、東京都行政書士会の場合ですと、入会金だけで20万円が必要です。
それ以外の費用もすべて足すと、30万円近くになります。
また、事務所の備品なども用意する必要があるので、その分のお金も必要ですよね。
毎月の会費もかかります。
行政書士として仕事をするためには、最初に結構なお金が必要になりますので、覚悟しておきましょう。
パラリーガルと行政書士の兼業はいばらの道

パラリーガルをしながら、行政書士の仕事をすることは可能ですか?

可能ではありますが、非常に難しいと思います。
パラリーガルが本業で、副業として行政書士をすることは可能です。
パラリーガルで経験したことを、行政書士業務に活かせるのはいいことですし、事務所の理解があれば仕事をもらうこともできるかもしれません。
弁護士とも連携できますし、メリットが大きいように感じるでしょう。
しかし、行政書士の仕事を一から自分でやるというのは、本当に大変です。
パラリーガルをしながらとなると、かなりの負担になると思います。
行政書士の仕事はほんの少ししかやらない、ということであれば負担は抑えられますが、それでも厳しいと思います。
なので、将来的にどうしたいのかをしっかりと考え、行政書士として独立したいという思いがないのであれば、パラリーガル一本に絞ったほうがいいでしょう。
副業でお金を稼ぎたいのであれば、行政書士以外の方法がたくさんあります。
もし、行政書士として独立したいのであれば、次の方法を検討したほうがいいです。
行政書士として独立しパラリーガルのアルバイトをする

パラリーガルをしながら行政書士をするのは、やめたほうがいいですか?

行政書士をしながら、パラリーガルのアルバイトをするという方法もあります。
行政書士として独立したとしても、すぐに仕事が舞い込んでくることはありません。
付き合いでもあれば別ですが、HPを作成し営業をがっつりやっていかないと、依頼を取っていくのは難しいです。
独立するということは、経営者になるということです。
心血を注がないと、簡単には成功できません。
しかし、収入面の不安もあるし、何かあったときに誰かに相談したりもしたいですよね?
そんなときは、アルバイトでパラリーガル業務をするという方法があります。
私が勤めていた事務所にも、行政書士がアルバイトできていました。
パラリーガルとして突っ込んだ業務はできませんが、色々と勉強になりますし人脈もできます。
行政書士として独立したいのであれば、事務所に相談してアルバイトをさせてもらうというのも、一つの方法です。
まとめ
行政書士は、食えない資格だとよく言われますが、そんなことはありません。
努力すれば、どんな資格でも成功できます。
大切なのは、資格に縛られないことです。
行政書士の数ある業務の中で、どれを選ぼうかと考えてはいけません。
自分のやりたいこと、なりたい姿を考えて、その手段として行政書士の資格を活用するのです。
せっかく取った行政書士の資格を、是非活かしていただければと思います。