マサトです。
債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理の3つがあります。
詳しくは、こちらの記事をお読みください。
その中の任意整理という手続きは、残債務がある場合に業者と話し合いを行い、いくらの債務を毎月いくらずつ何分割で支払っていくのかを、話し合いによって決める手続となります。
その内容は、業者によって異なりますし、依頼した事務所によっても変わってきます。
総額の決め方や、分割回数の上限、聞き取られる事項など、様々な項目があり、それを総称して和解状況と呼ぶのです。
本記事では、この和解状況について業者別にお伝えいたします。
今回はアコムです。
「アコムの和解状況は厳しいの？」
「アコムの債務整理には、メリットあるの？」
ほとんどの業者は債務整理をするメリットがあるのですが、中にはメリットがない業者もあるのです。
メリットがなければ、専門家に依頼する意味がないということになります。
債務整理をするかどうかで悩んでいる方は、是非参考にしてください。
アコムとは
アコムは大手なので、債務整理に対しても優しかったりするんですか？
アコムは確かに大手ですが、債務整理の対応は年々厳しくなっています。
アコムは、誰でも知っている大手の消費者金融です。
大手だけあって、債務整理の件数もかなり多くなっています。
三菱UFJの系列のため、バンクイックなどのカードローンを利用している方が債務整理をすると、アコムが代位弁済を行い債権がアコムに移ることとなります。
したがって、バンクイックを利用している方が債務整理をすると、最終的にはアコムと和解をすることとなるのです。
アコムとの和解総額は元金ではない
和解総額は元金ではないんですか？
元金で和解できる業者は、今はほとんどありません。
債務整理をする際に、最終的に返済する金額はどのように決まると思いますか？
債務整理を依頼した時点で残っている元金だと思っている方が多いですが、残念ながら違います。
昔は、確かに元金での和解が可能でした。
しかし、今は元金で和解してくれる業者ほとんどないと思ってください。
ほぼ間違いなく、利息が付加されます。
その利息がどの時点まで付加されるのかによって、最終的に返済する金額が決まるのです。
アコムの債務整理の場合は、和解提案日までの利息が付加されるのが一般的です。
例えば、2020年7月1日に代理人からアコムに受任通知を送付し、10月1日に和解提案書を送付したとすると、3か月分の利息が付加されます。
また、代理人に依頼する前から遅れがあるのであれば、その分の利息も当然付加されますので、債務整理をするのであればなるべく早めに専門家に依頼してください。
アコムとの和解の分割回数は48回くらい
返済回数はなるべく長くしたいのですが、アコムは何回くらいですか？
今はだいぶ厳しくなり、48回くらいとなっています。
和解総額が決まると、それを何回で返済していくのかを決めます。
返済に充てられる金額のことを、返済原資といいます。
返済原資の金額によって、分割回数が決まるのです。
分割回数も、昔は長期が認められていましたが、最近ではだいぶ厳しくなってきています。
業者としても、過払金などを返還しなければならないですし、総量規制で貸付できる金額も制限されているという理由から、早々に回収したいという思いがあるからでしょう。
アコムの債務整理では、48回くらいとなります。
60回まで認められるケースもありますが、最近ではかなり厳しくなっています。
長くても、48回くらいだと思っておいたほうが無難です。
アコムとの和解は原則将来利息がつかない
将来利息はカットしてもらえるんですよね？
原則はカットしてもらえますが、絶対ではありません。
将来利息とは、債務整理をして和解をした後にも付加される利息のことです。
通常、債務整理をして和解をすると、この将来利息というのはカットされます。
つまり、和解後は利息が付加されないということになるので、返済したら返済した分だけ残金が減っていくということです。
しかし、業者としてもなるべく多くの金額を回収したいという理由から、最近では将来利息を主張してくることが多くなってきました。
特に、取引期間が短い場合は、業者としても儲けが出ていないため、将来利息を主張して儲けを出したいという思いが強いのでしょう。
アコムの債務整理の場合は、3％くらいの将来利息を主張されることが多くなっています。
ただ、基本的には将来利息は付加されません。
将来利息を主張されるケースは、やはり取引期間が短い場合です。
1年未満とかだと、かなりの確率で主張されると思います。
アコムから個人情報の聞き取りがある
勤務先が変わりましたが、教えないといけないのですか？
今は、勤務先を教えないと和解が進まないです。
和解時には、個人情報の確認をされます。
住所や電話番号などです。
個人情報についても、昔はそこまで詳しく伝える必要はありませんでした。
しかし、今は業者によっては詳しく伝える必要があり、伝えないと和解できないということもあります。
例えば、家計収支の内容や勤務先などです。
依頼者の方としては、電話番号や勤務先が変更となっている場合、教えたくないかと思います。
しかし、借入の際には伝えている情報ですし、債権者としてはいざという時のために聞いておかないと安心して和解できないという事情もありますので、やむを得ないでしょう。
アコムの債務整理の場合は、必ずと言っていいほど確認されます。
伝えないと和解が進まずに、利息だけが付加されていくことになりますので、伝えてしまったほうがメリットは大きいでしょう。
まとめ
アコムの債務整理は、経過利息が和解提案時まで、分割回数も48回と長期が認められ、将来利息も原則カットしてもらえるので、メリットは大きいです。
アコムとの債務整理は、年々厳しくなっています。
アコムだけではなく、それ以外の消費者金融も軒並み厳しくなっているのが現状です。
また、依頼する事務所によっても多少和解内容が変わってきます。
債務整理の実績がある事務所に依頼をして、最適な和解をするようにしましょう。
債務整理の実績がある事務所に依頼したいという方は、こちらの記事をお読みください。
