マサトです。
過払金は、最近はCMなどでもよくやっていますので、皆さんご存知かと思います。
借金が、逆に返ってくるかもしれないというやつです。
全盛期に比べると、だいぶ過払金の請求件数は減少しましたが、まだまだなくなってはいません。
過払金が発生しているかどうかは、調査をしてみないとわかりません。
専門家に依頼すれば、無料で調査をしてくれる事務所もあります。
しかし、原則面談が必要になるので、面倒だなと思う方も少なくありません。
本日は、過払金を自分で計算する方法についてお話しします。
「過払金って自分で計算できるの?」
「過払金を自分で計算する場合、どうしたらいいの?」
過払金の計算は、実は非常に簡単です。
基本的には、数字を打ち込んでいくだけだからです。
厳密に言えば、業者によって利率なども異なりますし、損害金の付き方なども違いますので、完璧にやろうと思ったらやはり専門家に依頼するしかありません。
しかし、過払金が出ているかいないかくらいは、自分で計算しても知ることが可能です。
本記事では、過払金を自分で計算する場合の方法について解説します。
過払金の計算を専門家に依頼する場合

過払金の計算って、自分でもすることは可能なんですか?

計算自体は簡単です。ただ、取引が長いとかなりの量にはなります。
冒頭でもお伝えしたように、最近は過払金が出ているかどうかの調査を、無料でやってくれる事務所があります。
なので、お金をかけることなく調査をすることが可能となっています。
しかし、専門家に依頼する場合は、原則面談が必須です。
ルールとして、面談をしないといけないと決まっているためです。
出ているかどうかわからない過払金のために、時間を作って面談に行くのは嫌だなと感じる方も多いと思います。
また、過払金の相談とはいえ、法律事務所などには行きたくないと思う方もいらっしゃいます。
そんな時は、多少面倒にはなりますが自分で過払金の計算をしてみることもできるのです。
以下、過払金を自分で計算する方法について解説します。
取引履歴を取り寄せる

過払金の計算を自分でする場合は、まずはどうしたらいいですか?

計算の基となる取引履歴が必要になります。
過払金の計算を自分でするためには、取引履歴が必要になります。
取引履歴とは、借り始めてからこれまでの履歴が全て記載された書面です。
いついくら借りたのか、いくら返済したのかが全て載っています。
この取引履歴を見ながら、計算をしていきます。
取引履歴は、借りている業者に連絡して欲しいと伝えれば、送ってくれます。
業者によっては、申請書のようなものを書かされるかもしれませんが、出してくれないということはありません。
ただ、マイナーな業者などの場合は、出し渋る可能性があります。
その場合は、専門家に依頼するしかありません。
また、取引履歴が届くまで時間もかかります。
計算書を取り寄せた時点で、一番最後に借入、または返済をしている日付から10年が経過している場合は、過払金が時効で消滅している可能性が高いです。
計算書をダウンロードする

計算書はどうしたらいいでしょうか?

ネットで検索すると、エクセルの計算書が出てきます。
過払金を自分で計算するためには、計算書も必要です。
計算書は、ネットで検索するとエクセルのものが出てきます。
名古屋消費者問題研究会というところのものが有名なので、こちらからダウンロードしてください。
計算書がダウンロードできたら、いよいよ計算です。
計算のやり方

計算方法は、複雑なんですか?

計算自体は、数字を入力していくだけですので簡単にできます。
エクセルの計算書を開くと、年月日、借入金額、弁済額という3つの欄があります。
この3つの欄に数字を入れていくだけで、過払金が出ているのか自動で計算されるのです。
取引履歴にも、この3つの情報が全て載っています。
例えばプロミスなどは、全く同じ順番で載っていますので、それを見ながらそのまま入れていけば問題ありません。
まずは、年月日から入力していきます。
例えば、年月日が1995年1月1日になっている場合は、「95-1-1」と入力してください。
気を付けるべきポイントは、和暦の場合です。
例えば、平成5年1月1日となっていたら、「93-1-1」と入力しなければなりませんので、ご注意ください。
借入金額と弁済額は、そのまま数字を入れれば問題ないです。
最後まで入力すると、残元金の欄に金額が表示されます。
その金額が、プラスの場合は残が残っているということですし、マイナスの場合は過払が出ているということです。
ちなみに、入力順ですが1枚ずつ、まずは年月日を上から下まですべて入力する、次に借入金額を上から下まで、最後に弁済額を上から下まで入力する、というのが早く入力する方法です。
自分で計算した後は

計算が終わって過払が出ていた場合は、どうしたらいいですか?

請求して交渉が必要になるので、専門家に依頼することをおすすめします。
過払金の計算が完了したら、業者に請求をすることになります。
ここからは、専門家に依頼することをおすすめします。
業者によって、返還される割合というのは全く異なります。
また、話し合いで解決したほうが得なのか、提訴したほうが得なのかなど、専門的な知識も必要です。
争点と呼ばれる問題も発生します。
詳しくは、こちらの記事をお読みください。
過払金が出ていることがわかったら、取引履歴と計算書を専門家に見せて、過払い請求を依頼するようにしましょう。
まとめ
過払金を自分で計算することは、比較的簡単にすることができます。
ただ、あまりおすすめはできません。
なぜなら、専門家に頼めば無料ですべて対応してくれるからです。
自分で計算したとしても、専門家に請求を依頼すれば専門家はまた取引履歴を取り寄せて計算を行います。
つまり、二度手間になるので時間がかかってしまうのです。
面談や相談が面倒だとは思いますが、早く確実に過払金を回収するためには依頼するのが最も効率的だと思います。
もし仮に過払金が出ていなかったとしても、費用を取られることはありませんし、そのまま残債務について相談したり依頼することも可能です。
過払金を自分で計算するのは、どうしても自分でという事情がある場合に限定されるでしょう。
専門家に回収を依頼したいという方は、こちらの記事をお読みください。