マサトです。
債務整理を検討する時に、多くの人が気にするのが家族への影響です。
特に、自己破産などの場合はインパクトが大きく、何か家族に悪い影響が出るのではないかと心配になりますよね。
本日は、債務整理をした時の家族への影響についてお話しします。
「債務整理をすると、家族への影響ってありますか？」
「家族に請求がいってしまったりするのでしょうか？」
債務整理をしたことによる家族への影響は、原則ありません。
借金というのは、あくまでも個人で負っているものです。
家族だからという理由だけで、請求されたり今後借り入れができなくなったりするようなことは、原則ありませんので安心してください。
ただ、本人への影響が間接的に家族に影響する可能性はあります。
本記事では、債務整理の家族への影響について、手続ごとに解説していきます。
どの手続をしてもブラックリストに載ってしまう
間接的な影響というと、どんな影響があるんですか？
どの手続でも影響するのが、ブラックリストです。
ブラックリストとは、信用情報のことです。
詳しくは、こちらの記事をお読みください。
債務整理をすると、必ずブラックリストに載ってしまいます。
任意整理でも自己破産でも、個人再生でも変わりはありません。
ブラックリストに載ると、5年から7年くらい新規の借入ができなくなりますので、カードを作ったりローンを組んだりすることができません。
つまり、何かあったときにお金を借りられなくなりますので、間接的に家族に影響を与える可能性はあるということです。
ただ、既に支払いが遅れていて、借入ができない状況にいるのであれば、ブラックリストには載ってしまっているので、債務整理をすることでブラックリストに載ることを気にする必要はありません。
債務整理をしてブラックリストに載ってしまっても、家族も借り入れができなくなるということはありませんので、ご安心ください。
任意整理は最も家族に影響を与える可能性が低い
任意整理の場合は、家族への影響が少ないと聞きましたが本当ですか？
本当です。任意整理は、債務整理の中では最も簡易な手続になります。
任意整理は、債務整理の中でも最も家族に影響を与える可能性が低い手続です。
債権者と話し合いをして、最終的には分割で支払っていく内容を決めます。
任意整理の手続については、こちらの記事をお読みください。
なぜ任意整理は家族に影響を与える可能性が低いかというと、財産の処分が必要ありませんし、手続に参加する必要もないからです。
弁護士に依頼すれば、最初から最後まですべて弁護士が対応してくれます。
しかし、後述する自己破産の場合は、そうはいきません。
詳しくは、後ほどご説明します。
任意整理の場合でも気を付けなければならないのは、家族が保証人になっている場合です。
家族が保証人になっている場合は、債務整理をすると家族に請求がいきます。
その場合は、間接的にではなく直接的に影響を与えてしまいます。
ただ、任意整理の場合は介入する業者を選択することができますので、家族が保証人になっている債務に介入しなければ、何の問題もないです。
個人再生は多少家族に影響を与える可能性がある
個人再生は、裁判所を通すので家族への影響も大きいのでしょうか？
個人再生の場合は、財産の処分が原則不要となりますので、そこまで影響は大きくありません。
個人再生は、裁判所を通す手続です。
個人再生の手続については、こちらをお読みください。
自己破産の場合もそうなのですが、裁判所に申立をするにあたり必要書類を提出する必要があります。
その必要書類の収集に、家族の協力が必要になる可能性があるのです。
家族にものすごい負担を与えるものではありませんが、多少の負担にはなるでしょう。
ただ、自己破産のように財産の処分は原則不要ですので、家族への影響はそこまで大きくはありません。
自己破産は家族への影響が最も大きい
自己破産の場合は、やはり家族への影響は大きいんですよね？
大きいです。ケースにもよりますが、財産の処分が必要な場合はより影響が大きくなります。
既にお伝えしている通り、自己破産が最も家族への影響が大きい手続です。
個人再生と同様に裁判所を通す手続となります。
自己破産の手続については、こちらの記事をお読みください。
なぜ自己破産の手続は影響が大きいかというと、財産の処分が必要だからです。
不動産や車、保険の解約返戻金など、大きい財産は原則処分されてしまいます。
一緒に生活している以上、家族への影響は避けられないでしょう。
また、管財事件となった場合は本人宛の郵便物は管財人に転送されてしまいます。
後で受け取ることはできますが、直接届かないということでの不都合はあるかと思います。
その他の家族への影響は給与差し押さえ
それ以外にも、何か気を付けておくべきことはありますか？
給与の差し押さえは、収入の一部が強制的に返済に充てられてしまうため、影響が大きいです。
支払が滞ってしまい、裁判を提起されて判決が出ると、給与を差し押さえられてしまう可能性があります。
もちろん、家族の給料は一切関係ありません。
差し押さえられるのは、本人の給料です。
しかし、給料が差し押さえられてしまうと、それだけ他にまわせるお金が少なくなるということです。
間接的な影響は、避けられないでしょう。
差し押さえをされてしまう前に、債務整理をして解決することをおすすめします。
まとめ
いかがでしょうか。
債務整理をすることで、直接的に家族に影響が出るということはほとんどありません。
しかし、間接的にということであれば、やはり多少の影響は出てしまいます。
任意整理であれば、ほぼ家族への影響はゼロですので、まずは任意整理を検討してみるのが一つの手です。
任意整理では解決しない場合は、家族の理解と協力を得て、自己破産などの法的整理を行うようにしましょう。
家族に影響が出たとしても、放置してしまうよりは遥かに良い結果となるはずです。
今すぐに債務整理を依頼したいという方は、こちらの記事をお読みください。
