事務職員能力認定試験ってなに?効率的な勉強方法で短期合格!

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パラリーガル

マサトです。

緊急事態宣言が出てから、街に出る人は確実に減ってますね。

裁判所も、緊急事態宣言を受けて裁判の期日を延期にしました。

それにより、法律事務所の業務も多少落ち着いたのか、自宅待機やリモート業務といったことも行われているようです。

6月に、日本弁護士連合会が行っている事務職員能力認定試験がある予定でした。

コロナの影響で、この試験についても延期となってしまいました。

パラリーガルにとっては、数少ない法律事務の資格なので、中止だけは避けてもらいたいところです。

※現在は、PC上で受験するシステムとなっています。詳しくは、日弁連のHPをご確認ください。

本日は、事務職員能力認定試験について、詳しく解説します。

 

「事務職員能力認定試験って、どんな内容の試験なの?」

「一般的な資格のように、市販の参考書とかあるの?」

 

事務職員能力認定試験は、参考書もありますし研修もあります。

資格の一つであることに変わりはないので、ちゃんとした勉強法があるのです。

この記事では、事務職員能力認定試験の試験内容や勉強方法などについて解説します。

事務職員能力認定試験を受験される予定のある方は、勉強法の部分について特に参考にしてください。

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事務職員能力認定試験とは

事務職員能力認定試験って、どんな試験なんですか?

パラリーガルに特化した試験です。詳しくは日弁連のHPを見てください。

事務職員能力認定試験とは、日本弁護士連合会で行っている試験で、最もパラリーガルの仕事に沿った内容の資格です。

試験の内容も、実務を行っていれば解ける問題になっています。

とはいえ、範囲も広いのですべての問題を網羅している人は、相当なベテランのパラリーガルくらいでしょう。

パラリーガルの仕事については、こちらの記事をお読みください。

試験内容

詳しくは、日本弁護士連合会のHPをご確認ください。

ご覧になっていただくとわかりますが、範囲がものすごく広いです。

ただ、深いところまでは聞かれないので、不安に感じる必要はありません。

難易度

2019年度、第11回試験の結果は以下の通りです。

  • 受験者数:411名
  • 合格者数:197名
  • 合格点:40点(60点満点)

合格率は、約48%となりますね。

これだけ見ると、かなり合格率が高いことがわかるかと思います。

もちろん、受験者全員がパラリーガルと考えると、2人に1人は落ちるわけですから、誰でも合格するわけではありません。

しっかり勉強して、準備万端整えておきましょう。

資格の評価

一般的な資格と違うのは、パラリーガルとしてのみ評価されるという点でしょう。

もし、事務職員能力認定試験に合格していても、一般企業では何の資格かもわかりませんし、内容や難易度もわかりません。

一般企業の転職などには、ほとんど意味がないと思います。

しかし、法律事務所は別です。

持っていれば、どこにでも就職できるということはありませんが、評価されるポイントにはなります。

また、在職中に事務職員能力認定試験に合格すれば、パラリーガルとしてステップアップしたという証にもなります。

事務所によって評価は違うと思いますが、少なくとも私の事務所では評価しています。

事務職員能力認定試験の勉強方法

事務職員能力認定試験を受験したいのですが、勉強方法を教えてください。

ひたすら過去問を解くこと、そしてそれを継続することです。

どんな資格試験にも、勉強方法があります。

予備校に通うのか独学なのか、どの参考書を使うのか、どの順番で勉強を進めるのか。

資格によって違いますし、それぞれに合った勉強方法というのもあるかと思います。

しかし、事務職員能力認定試験に関しては、一択です。

この方法が、合格への最短の道です。

すなわち、過去問演習になります。

以下では、研修のお話もいたしますが、過去問演習こそが合格への道だと考えてください。

日本弁護士連合会の研修

日本弁護士連合会で、月に1度の研修があります。

事務職員能力認定試験に則した内容となっており、全部で6回に分かれています。

ちなみに、試験範囲が広いため6回ではすべての範囲を終えられません。

最低でも、12回、2年研修に参加しないと全範囲を学ぶことはできなくなっております。

DVDもあるので、DVDであれば全範囲をみることが可能です。

 

事務職員能力認定試験に合格するという意味では、研修はそこまで有効ではありません。

 

内容は直結しているのですが、研修はあくまでも基礎的な部分を教えてくれるところです。

試験問題を解けるようになるというわけではありません。

パラリーガル業務の経験が浅く、実務をそんなに処理していない段階であれば、全体像を見るという意味では有効だと思います。

過去問

事務職員能力認定試験はマイナーな試験ですが、過去問があります。

問題と解答は、日本弁護士連合会のHPで見ることができますが、解説がついていません。

解説がついていないと勉強にならないので、必ず問題集を購入してください。

ネットで調べれば、解説つきの過去問がいくつかは出てきますが、印刷するのも大変です。

過去問は、一般社団法人法律事務職員全国研修センターのHPから購入できます。

テキストも購入できますが、過去問だけでも十分合格できるので、過去問だけの購入で問題ありません。

お金に余裕があるのであれば、テキストを購入してもいいかと思います。

 

勉強方法は、過去問をひたすら解くことです。

事務職員能力認定試験の問題は、このようになっています。

第1問

・・・・・・・・・・の中で誤っているものはどれか。

1 ・・・・・・

2 ・・・・・・

3 ・・・・・・

4 ・・・・・・

1つの問いの中に選択肢が4つありますよね。

選択肢の1つを読んだら、すぐに解答を見てください。

その選択肢が正しいのか、その理由は何のかをすぐに確認してしまうのです。

考える必要はありません。

それを、全問題について行います。

過去問の1周目は、そのやり方でやります。

 

2週目は、すぐに解答を見るのではなく、考えてから解答をみます。

選択肢の1つを読んだら、答えと理由を考えて、すぐに解答を確認するというかたちです。

大切なのは、1問ずつ解くのではなく、選択肢1つずつ解くことです、

 

3週目は、実際の試験のように1問ずつ解いてみます。

3周目になれば、だいぶ解けるようになっているはずです。

それ以降は、ひたすら練習です。

最も重要なことは、毎日解くことです。

少しずつでもいいので、毎日継続して勉強をすることが、合格への近道です。

2時間も3時間も勉強に充てる必要はありません。

30分から1時間で十分です。

それを3か月行えば、かなり高い確率で合格できます。

 

また、事務職員能力認定試験は、六法の持ち込みが可能となっています。

書き込みや付箋がしてあっても大丈夫です。

六法を見ればわかる問題もあるので、六法をひくということにも慣れておきましょう。

まとめ/勉強法がわかれば非常に簡単

事務職員能力認定試験は、決して難関の試験ではありません。

むしろ、数ある資格試験の中でも簡単な部類に入ります。

簡単ではありますが、パラリーガルにとっては価値の高い資格です。

3か月で取れるので、是非上記の勉強方法を試してみてください。

パラリーガルになったばかりの方でも、十分に合格する可能性がありますよ。

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