マサトです。
パラリーガルは、法律事務を行っています。
それゆえに、法律事務所ならではの守らなければならないルールがあるのです。
本日は、パラリーガルのルールについてお話しします。
「パラリーガルになったら、気を付けるべきことはありますか?」
「パラリーガルがミスをしたら、弁護士にも影響があるんですか?」
パラリーガルのミスは、原則弁護士の責任にもなります。
勤めている法律事務所全体に、迷惑をかけることになります。
だからこそ、パラリーガルはルールを守って仕事をしなければなりません。
本日は、パラリーガルが守るべき3つのルールを解説します。
ルールを守って仕事ができるよう、参考にしてください。
パラリーガルのルールとは

パラリーガルがルールを破ると、どうなるのですか?

弁護士はもちろん、法律事務所全体に迷惑をかけてしまいます。
パラリーガルは、弁護士のサポートをするのが仕事です。
パラリーガルの仕事について知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
仕事内容は、通常の事務とそこまで変わらないですが、大きく異なるところがあります。
それは、弁護士のルールに則って仕事をしなければならないということです。
どの業界にも、その業界なりのルールが存在します。
そして、法律業界にもルールが存在しており、パラリーガルはそのルールの下で仕事をしなければなりません。
そのルールに違反すると、パラリーガルだけではなく弁護士の責任にもなります。
なぜなら、パラリーガルは弁護士の管理監督下で仕事をしているからです。
パラリーガルが何か違反行為をすれば、弁護士の管理監督ができていないということになり、弁護士も責任を取ることになるのです。
パラリーガルはそのことをしっかりと理解し、日々意識しながら仕事しなければなりません。
では、どんなルールがあるのでしょうか。
非弁行為は最も気を付けるべき

非弁行為ってなんですか?

簡単に言えば、弁護士でない者が弁護士の仕事をすることです。
例えば、看護師は病気の診断をすることはできないですよね?
それは、医者の仕事です。
それと同じで、パラリーガルが弁護士の仕事の領域にまで手を突っ込んではいけません。
「そんなこと普通はしないでしょ。」
そう思いますよね?
しかし、パラリーガルの仕事に慣れてくると、気づかずにその領域にまで踏み込んでいることがあるのです。
例えば、
「このケースであれば、○○円は回収できます。」
「この場合、方針はこうしたほうがいいです。」
と依頼者に伝える。
これはアウトです。
こういった判断をするのは、弁護士の仕事です。
経験がついてくると、こういった結論になるだろうなということが見えてくるようになります。
それが正しいかどうかは別として、ある程度の結果が予想できるようになるのです。
依頼者から聞かれたときに、よかれと思って答えてしまうのでしょうが、これはいけません。
もし、依頼者から聞かれたら、弁護士につなぐのが正解です。
答えるにしても、
「以前にこういうケースでは○○円を回収できましたが、全く同じケースは存在しないので、何とも言えません。」
「方針の選択肢としては3種類ありますが、どれがいいのかは弁護士と相談してください。」
という内容に抑えるべきです。
パラリーガルが法的判断を行うことは、非弁行為に該当し弁護士法に違反することとなります。
絶対に行わないよう、非弁行為に該当するのかを意識しながら、仕事をするようにしてください。
守秘義務はパラリーガルとして当然の義務

家族や親しい友人にも話したらいけませんか?

信じられる人であっても、決して話してはいけません。
パラリーガルは、法律問題を取り扱います。
法律問題は、デリケートな内容のものが多いため、取り扱いには注意が必要です。
例えば、たまに有名人から依頼を受けることがあります。
それを、家族や友人に話してしまって、公になってしまったとしたら、その事務所の信用がなくなってしまうのは当然ですよね?
受任した事件のことを他人に話すことは、絶対にしてはいけません。
過去に、知り合いが相談に来たことがありました。
ドアを開けたら、たまたま知り合いが相談者だったのです。
非常に気まずかったですね。
元々、誰かに話したいとも思いませんでしたが、今現在も誰にもそのことは話していません。
パラリーガルとしてのプライドみたいなものですかね。
誰かに話したら、パラリーガルとして終わってしまうような気がしました。
家族になら、親しい友人になら大丈夫だろうと思ってしまうかもしれませんが、守秘義務はパラリーガルの重要なルールです。
決して、ルールを破らないようにしましょう。
個人情報の漏洩も厳禁

エラーなどは避けられない気もするのですが…。

もちろんそうですが、仕方ないと思ってはいけません。
これは、エラーで起こることが多いですね。
例えば、FAXの誤送信や郵送の宛先ミスなどです。
起こってはいけないことなのですが、人間である以上ミスは起こりえます。
パラリーガルが扱う書面の内容は、秘匿性が高いものばかりです。
しかも、実名がしっかり記載されています。
そういった書面が、間違って誰か個人宅に届いてしまう、どこかの店に届いてしまう。
そんなことがあれば、どう考えてもまずいですよね?
パラリーガルは、このようなエラーが起きないように細心の注意を払い、仕事をする必要があります。
仕事に慣れてくると、意識が薄くなっていってしまいます。
しかし、パラリーガルは常に個人所法の漏洩をしないよう意識していなければなりません。
法律を取り扱う者として、より一層気を付けなければならないのです。
まとめ
本日は、パラリーガルが守らなければならない3つのルールを解説しました。
細かいところまで見ると、他にもいくらでもありますが、大きいところはこの3つです。
パラリーガルとして、最低限この3つのルールは守ってほしいと思います。